鹿児島市で病児保育支援システム「あずかるこちゃん」の運用がスタート 10月6日(木)より利用登録開始、10月12日(水)よりネット予約が開始に
Connected Industries株式会社(東京都中央区、代表取締役:園田正樹)は、鹿児島県鹿児島市の市から委託を受ける9施設すべての病児保育室で、10月12日(水)より病児保育支援システム「あずかるこちゃん」の提供を開始します。これにより、鹿児島市市内の全9施設の病児・病後児保育施設において、スマホから空き状況の確認と予約申込の受付が可能になります。
鹿児島市からのコメント「あずかるこちゃん 導入の背景」
これまで病児保育を利用したい保護者の方は、本市の病児・病後児保育施設9か所に直接空き状況を問い合わせる必要があり、負担が大きく、病児保育を利用しにくい面がありました。また、施設の職員も、電話による照会や予約申し込み等の事務負担が大きい状況でした。
そこで、保護者の方にも施設の職員にも、より使いやすい病児保育の仕組みをつくりたいと考え、「あずかるこちゃん」の導入に至りました。
■ 病児保育を、手のひらに。病児保育支援システム「あずかるこちゃん」とは
「あずかるこちゃん」は保護者と病児保育室をつなぐ、病児保育の検索・予約サービスです。保護者はいつでも簡単にLINEやWebから病児保育室を検索、予約が可能。施設のスタッフにとっても、煩雑な事務作業から解放され、保育に集中できるというメリットがあります。導入自治体では、地域にある委託先の病児保育室の情報をすべて一元管理できるようになります。
■ 病児保育の利用率の現状/利用の不便さ
内閣府の調査(※)によると、全国の病児保育室の利用率は約30%と言われています。十分に活用されていない大きな原因は、認知不足に加え、電話予約に代表される使いづらい仕組みであると考えられます。
弊社が全国の子どもを持つ就労女性300人にアンケートを行ったところ、「病児保育の利用経験がない」と答えた方は88%にのぼりました。さらに病児保育を利用したことがない方に、病児保育について知っているか聞くと、75%が「知らない」もしくは「名前しか知らない」と回答しました。また、アンケート結果から、手続きの煩雑さが利用を遠ざけているということも分かりました。
病児保育を必要な方にスムーズに届けるため、あずかるこちゃんは特に「使いづらさ」と「認知不足」2点の課題解決を目指しています。
今回、鹿児島市はあずかるこちゃん導入により、市内9施設の病児保育室で空き状況がリアルタイムに見える化されます。また、時間を気にせずスマホから予約とキャンセルも行えます。さらに、これまで事前に記入・提出しなければならなかった紙の登録用紙は廃止され、代わりにスマホであずかるこちゃんから登録が可能になります。
また、あずかるこちゃんは、保護者だけでなく病児保育室にとっての利便性向上も目指します。従来の電話での予約対応は、スタッフが保育に集中しにくい、時間外に受電できないために保護者とすぐにつながれないといったデメリットがあります。これらをあずかるこちゃんのネット予約機能で解決します。
病児保育を必要とする保護者と空きがある病児保育室が時間の縛りなくつながることが、病児保育事業をよりよくしていけるとあずかるこちゃんは考えています。
また、本取り組みと病児保育事業自体の周知強化を目的としたパンフレットやポスターを制作し、西宮市市内の保育園等で配布掲示を行います。病児保育の利用、運営、啓蒙にあずかるこちゃんが力になれるよう、今後もサービス提供を推進していきます。