寒河江市で4月26日(月)より 「あずかるこちゃん」での病児・病後児保育予約システム運用がスタート
Connected Industries株式会社(東京都中央区、代表取締役:園田正樹)は、山形県寒河江市のすべての病児・病後児保育施設で、病児保育支援システム「あずかるこちゃん」の提供を本日より開始します。寒河江市は今回のあずかるこちゃん導入により、市内の病児保育の利用率と利便性向上を目指します。
■ 病児保育利用率向上に向け、体制強化を継続する寒河江市
寒河江市は共働き世帯が60.0%と全国平均の47.6%に対して多い一方、市内の病児・病後児保育室の利用人数は290人で、利用率にすると約13%となっています(※1)。内閣府の過去の調査によると、全国の病児・病後児保育室の利用率は約30%となっており(※2)、寒河江市は全国平均と比較して病児・病後児保育室の利用率が低いことがわかります。
こうした現状を受け、寒河江市では子育てしやすい街づくりのため、2019年度に病児・病後児保育室を2施設増設。続いて2021年4月からは、寒河江市と周辺を含む7市7町の連携地域内どの病児・病後児保育室でも利用できる体制を整えました(※3)。
さらに、今回4月26日より開始するあずかるこちゃん導入によって、寒河江市内3施設の病児・病後児保育室の予約がスマホで手軽にできるようになりました。弊社は、あずかるこちゃんの機能を提供することで、寒河江市における病児保育サービスの品質向上に貢献していきます。
※1 「第2期寒河江市子ども・子育て支援事業計画/寒河江市母子保健計画 さがえっこ・すくすくプラン」(令和2年3月発表)/寒河江市 (p.57)
※2 「病児保育事業について」(平成25年12月11日発表)/内閣府(p.12)※3 病児・病後児保育事業/寒河江市ウェブサイト
■ あずかるこちゃん導入で、病児保育をもっと身近に
国内において病児保育の利用率が低迷している根本原因は、「使いづらさ」「認知不足」「利用できる施設が近くにない」ことであると弊社は考えています。
弊社が全国の子どもを持つ就労女性300人にアンケートを行ったところ、「病児保育の利用経験がない」と答えた方は88%にのぼりました。さらに病児保育を利用したことがない方に、病児保育がどんなものかを知っているか聞くと、75%が「知らない」もしくは「名前しか知らない」と回答しました。つまり、病児保育の利用経験がない方はとても多く、かつその大半の方が病児保育自体を認知していないということになります。
病児保育を必要な方にスムーズに届けるため、あずかるこちゃんはこれらのうち特に「使いづらさ」と「認知不足」2点の課題解決を目指します。
今回のあずかるこちゃん導入より、寒河江市内の全ての病児・病後児保育室で空き状況がリアルタイムに見える化され、保護者は電話をしなくても病児・病後児保育室の利用ができるかどうかを判断でき、次の日の計画が立てやすくなります。また、いつでもスマホから予約、キャンセルを行えるので、予約開始時間に電話連絡をする必要がなくなり、時間を気にせずに隙間時間で対応できるようになります。さらに、これまで事前に記入・提出しなければならなかった紙の登録用紙が廃止となる代わりに、スマホのあずかるこちゃんから登録できるようになります。
さらに、本取り組みと病児保育サービス自体の周知強化を目的としたパンフレットやポスターの制作・配布掲示を行い、「認知不足」の課題の解決を目指します。
■ 病児保育は、子育て世代の強い味方
病児とは、風邪など入院するほど重篤ではないものの、保育園・学校などを休まなければならない子どものことです。そして病児保育は、仕事が休めないなどの理由で病児をみることができない保護者に代わって一時的に子どもを預かってくれるサービスです。専門的な知識を持った保育士、看護師が子どもの病状に合わせて保育看護を提供します。また、病児・病後児保育室には保育室に加えて「隔離室」があり、二次感染を防ぐため、病気の種類によって過ごす部屋を分けるほか、徹底的な標準的予防策を行っています。
■ 病児保育を、手のひらに。病児保育支援システム「あずかるこちゃん」
あずかるこちゃんは、保護者と病児・病後児保育室をつなぐ、病児保育の検索・予約サービスです。
保護者はいつでも簡単にLINEやWebから病児保育を検索、予約が可能。病児・病後児保育室のスタッフにとっては、煩雑な事務作業から解放され保育に集中できます。さらに導入自治体では、地域にあるすべての病児保育の情報を一元管理できるようになり、保護者のみならず、病児・病後児保育室、自治体が三方よしの形で病児保育事業を行えます。