CS / 看護師、保育士、病児保育専門士

石津 ありさArisa Ishizu

2010年に看護師免許を取得後、総合病院産婦人科病棟で約4年間勤務。その後、東京都の小児科クリニックで7年半にわたり病児保育や産後ケアに従事し、病児保育専門士と保育士資格を取得。並行して厚生労働省の子ども医療電話相談員を3年間経験。2024年1月にマレーシアへ移住。現在はCSとして学びを深めている。

現場経験を生かして、大きな課題に取り組む

グッドバトンでCS(カスタマー・サービス)チームのリーダーを担当しています。主な仕事内容は、あずかるこちゃんの導入支援や施設への課題ヒアリング、サービス開発のサポートなど。病児保育の専門家として病児保育研究学会でセミナーを行ったこともあります。

これまでは看護師、保育士、病児保育専門士として医療や保育の現場で長く働いてきました。私は4人姉弟の長女として育ったので、幼少期から小さい子のお世話をするのが当たり前の環境。弟はもちろん、その友達まで面倒を見るといったことが自然だったし、すごく楽しかったんですよね。それで、将来の夢として憧れていた看護師と保育士になりました。興味を持ったらとことん極めたいタイプなので、ほかにも病児保育専門士や子ども医療電話相談員を経験しています。

看護や保育の現場での仕事は、子どもたちやその家族と、一人ひとりじっくり向き合って課題を解決することがメイン。達成感はありましたが、対面という性質上ケアできる人は少数です。もっと広い視野で、大人数をケアできないかなと考えて、グッドバトンに転職しました。

現状を見直し、仕組みに働きかける

グッドバトンでは、DXや政策提言などを通じて、子どもを持つ保護者にとって子育て支援の現場が、より身近で利用しやすい事業となるように働きかけています。

たとえば現場にいたときは「自治体の決まりだからこの書類は書かないといけないもの」と思い込んで、日々の業務をこなしていました。しかし、グッドバトンに入って自治体の担当者とやりとりしていたら「この情報さえ取得できれば、書類という形式にこだわらなくてもよい」と判明したことがあったんです。そこで自治体の担当者に働きかけ、よりシンプルな方法に統一しました。

こうした事例だけでなく、もっと分かりやすく使いやすいやり方にできることが、実はたくさんあります。国や自治体、子育て支援の現場が抱える課題をよく理解し、どう解決できるかを考える。そこに楽しさとやりがいを感じています。

多様な文化に触れて増えていく視点

グッドバトンには、自立したプロフェッショナルが多く在籍しています。各自がしっかりと自分の考えを持ち、共通の目標に向かって、よりよい成果を追求する。苦手なことを過度に頑張るのではなく、得意なことを伸ばし合い、できないことはお互いにフォローし合う。そんな姿勢で働く人ばかりなので、みんな安心して意見を発信し、仕事に取り組むことができるんです。

私自身としては、今までの人生で関わることがなかったデザイナーや編集者、エンジニアたちと一緒に働くのもとっても刺激的です。

以前海外へ行ったとき、宿泊先で鍵の開け方に戸惑ったことがありました。カードキーで開けるタイプだったのに、鍵穴があったんです。そこで、デザイナーやエンジニアが言っていた「UIデザイン」ってこういうことだったのか、と気付きました。

鍵穴がなければ迷わなかった。余計なデザインや文章があると、利用者は迷ってしまうから、本質を見極めましょうということなんです。それに気付いてからは、サービスの使い方を説明するときなど、余計なことを話し過ぎないよう意識するようになりました。

これからも多様な文化や考え方に触れて、視点を増やし、もっと成長していきたいです。

マレーシアからリモートで働く

フルリモートで仕事が完結できるため、現在マレーシアに住んでいますが、特に問題はなく働けています。時間の使い方が自分自身に委ねられているので、生活スタイルに合わせて仕事が進められることもうれしいですね。

以前から海外に住みたいと考えていて、マレーシアには半年ほど前に移住。とくに思い入れがあった国ではないのですが、CSの経験値を上げたいと、Amazonで働くことに。次はヨーロッパを巡りたいなと計画中です。

フルリモートの環境では、自分自身で考え、進める力が求められます。わからないことや苦手なことを含め、自分のことをよく理解し、声を上げられる。そして相手にも声を掛けられる。それが大切なことだと思います。

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